サラシアエキス末

臨床実験において境界型および軽度の2型糖尿病患者に対してサラシアの水抽出物を6週間摂取させたところ、症状が改善されたという報告の他、動物実験及び臨床実験においてサラシアの血糖値上昇の抑制や糖尿病の症状改善に関する報告が数多くされています。これらの効果・効能のメカニズムは十分に明らかとなっていませんが、サラシアに含まれるサラシノールという成分にはαｰグルコシダーゼ阻害活性(糖の吸収を穏やかにする効果)があり、これに起因するのではないかといわれています。

糖とともに脂肪の吸収についても抑制効果が示唆されています。マウスを使った動物実験において、内臓脂肪の増加抑制効果が見られたとの報告があります。同報告では、サラシア抽出物が脂肪細胞由来のホルモンに関与し、内臓脂肪量の減少につながる可能性を示唆しており、今後さらなるメカニズムの解明と応用が期待されます。